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第8回栃木CT研究会

文責  国際医療福祉大学病院  岡野 翔子

2013年5月25日(土)栃木県総合文化センターにて、第8回栃木CT研究会が開催され、参加者80名を超え大盛況に終わりました。
今回は毎回好評をいただいているフレッシャーズコースに加え、栃木県では普及の前段階であるCT-Colonographyについて講演をいただきました。

フレッシャーズコースでは「学べるCT基礎のキソ!~もう一度理解しよう 入門編~」ということで、昨年に引き続き新人技師と2年目技師のイラストを使って画質と撮影パラメーターについて、CT装置の原理や特性等を交えながら分かりやすく解説をしていただきました。
CTを基礎から振り返ることのできる内容で、新人技師だけでなく初心に帰る意味でも大変勉強になりました。

次に、各機器メーカーから「CTC画像処理の特性を理解しよう」というテーマで講演をいただきました。
CTCの後処理ではWSの性能が重要となってくるため、各社解析からレポーティングシステムまで様々な工夫を凝らし、力を入れているのがわかる内容でした。
自動解析機能の向上や残渣と病変の識別、画像表示方法に加え、撮影の低線量化の為のノイズ除去フィルタの開発等最新機能の紹介も交えて講演いただき、大変参考になりました。

特別講演では「スクリーニングCT-Colonographyの現状と今後の展望」ということで、実際の検査経験を交えてCTCの有用性等について講演をいただきました。
各前処置法の利点欠点や、腸管拡張の際の空気・炭酸ガスでの継時変化の違い、鎮静剤の有効性、撮影における線量の設定、読影の際の画像処理方法に至るまで盛りだくさんの内容で、大変勉強になりました。
栃木県でCTCは普及の前段階ではありますが、今後各施設で検査を取り入れていく際の参考になったのではないかと思います。

今回で栃木CT研究会も8回目となりましたが多数の方に参加を頂き大変うれしく思っております。
年々県外からの参加者も増え研究会内容も濃いものとなっておりますので、これからも多くの方に参加して頂ければ幸いです。

最後になりますが、ご講演いただいた各先生方に改めて深く感謝申し上げます。

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