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第10回栃木CT研究会

文責 済生会宇都宮病院 小島 和博
平成27年5月16日(土)宇都宮東武ホテルグランデにて、
「CT造影検査で血管をあぶり出す!」というテーマで節目の第10回栃木CT研究会が開催されました。
毎回恒例となっていますフレッシャーズコースは「知ってほしい&教えてほしい基礎のキソ!」ということで被曝についての講演でした。皆さんご存知通り、CTといえば被曝は必ず付いてくる問題です。直前に新聞などで話題になったタイムリーな話と新人教育を織り交ぜ、大変わかりやすく解説していただきました。

ミニレクチャーでは「部位別CTA検査」について3名の県内施設演者から、頭頸部、胸部、腹部、について発表をいただきました。ぞれぞれの部位別に解剖、疾患の特徴、画像構築法やコツを提示して頂き、参加者だけでなく私自身も、より理解を深めることができました。各施設で工夫をしている点などを参加者に伝えられたと思います。

特別講演Ⅰでは、倉敷中央病院の山本浩之先生に「症例から学ぶCTAテクニック」と題しまして各症例CTAを撮影するときの多くのコツをご教授いただきました。他にもStanford大学での体験談や、技師のカンファレンス参加への重要性、失敗症例から学んで生かす学習、
I never failedから感じたプロ意識など。先生の魅力的な人間性を大いに感じられた講演でした。
特別講演Ⅱでは、広島大学病院の石風呂実先生に「3D-CTを語る-医療貢献のための志-」と題しまして様々な部位における3D画像の有用な表示方法をご教授頂きました。始めは果物の3D画像を通してわかりやすく手術支援について説明頂き、続いてCT検査での医療点数加算、最後は実際のFusion画像や4D画像を提供頂きました。3D-CTが医療貢献、病院貢献に繋がっていく事を実感することができた講演でした。参加者に大きな刺激、意欲を与えて頂けたと思います。

また、研究会終了後の情報交換会、続く懇親会では、講師、研究会参加者で有意義なディスカッションができ、貴重な経験を積むことができました。栃木CT研究会恒例?のランニングマンも大成功し栃木県CT担当者のレベルアップに大きく繋がったことは間違いありません。

県内外からも多くの参加者があり、節目の第10回の研究会は、今までで最多の152名の方々にご参加頂きました。私も世話人の1人として、栃木CT研究会が益々発展していくよう、今後も邁進していく所存です。

最後になりますが、ご講演いただきました各先生方に改めて深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

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