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第11回栃木CT研究会

文責 国際医療福祉大学病院 成田充穂

平成28年5月21日(土)ホテルニューイタヤにて、第11回栃木CT研究会が開催されました。今回は『低線量撮影を考える?』ということで、CT検査において大変重要な被ばく低減がメインテーマでした。

フレッシャーズコースでは「CT検査をする前に技師が考えること」~救急編~ということで、JATECだけでなくJPTECの内容も交えて病院前救護から病院搬送後の初期診療がどのような流れで行われているか大変わかりやすい内容でした。救急の場では時間が重要となるため、我々も状況を理解する(できるようになる)ことでチームの一員として貢献できると改めて思いました。

教育講演では「低線量肺がんCT検診の現状」ということで、低線量とはそもそもどういうことか、推奨グレードがIなのは何故かなど最近の様々な研究のデータを交えながら詳細な解説でした。リードタイムバイアス、レングスバイアス…難しい問題だと思いました。

特別講演では「逐次近似再構成は低線量撮影に有効か?」をテーマに3名の先生に講演していただきました。東京女子医科大学東医療センターの福井利佳先生からはMBIR Veo3.0について、明石医療センターの小川亮先生からはIMRについて、国立病院機構相模原病院の石原敏裕先生からはFIRSTについて、各社の最新の逐次近似再構成の測定データをもとに特徴を解説頂きました。各社の特徴を知ることができました。臨床で使用するにあたり、特性をしっかり理解し、運用をどのようにするか医師とも相談しながら決めていくことが重要だと思いました。

また、情報交換会では水沼さん(旧姓 土屋さん)の結婚をお祝いすべくサプライズが用意されました。栃木CT研究会のみならずCT分野で活躍し貢献してきた水沼さんを、県内だけでなく県外からも多くの方が駆けつけ一緒にお祝いをしました。

今回も多くの参加者があり、大盛況のもと終えることができました。ありがとうございました。今後も皆様とともに栃木のCT分野を盛り上げていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

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